生命保険信託とは

新しい商品で生命保険信託というものがあると聞きましたが、どんなものですか?

A・死亡保険金を一括ではなく、定期的に給付してくれます

通常、生命保険の死亡保険金の受取人は個人ですが、この生命保険信託は、死亡保険金を信託銀行あるいは信託会社に信託財産として設定でき、この保険金を受託者である会社が、受益者である障害のある子のために、生活資金や学費として一括もしくは分割で交付するというものです。

この商品は複数の信託銀行が取り扱っていて、それぞれ死亡保険金額が2000~3000万円以上、管理費用が年額12万円程度必要になるなど、金額のハードルが高いものです。管理費用がかかる代わりに、資産運用をしてくれたり、契約内容の個別設定ができたりするという性格のものです。

さらに、2015年から、新たにプルデンシャル信託株式会社が、この生命保険信託の取り扱いを始めました。こちらは死亡保険金額の最低金額設定がなく、管理費は年2万円と、費用面でかなりお手ごろになっています。また、WEB上で申し込みができるため、全国どこからでも手続きができます。

特に障害のある子を持つ親に向けた商品ではありませんが、多くの保護者からすでに問い合わせや申し込みが来ているそうです。安心して財産を託せる人がいない、なるべく費用は抑えたい、という場合に有効な方法だと思います。