『Q&Aと事例でわかる、障害のある子・引きこもりの子の将来のお金と生活』2024年7月5日発売!

 「親なきあと」相談室を私が開設して10年。この間、関連書籍を数冊刊行し、全国からご依頼をいただき講演会も行い、「親なきあと」の課題と対策について紹介してきました。また、メールや個別面談は毎年100件以上お受けしています。相談者は親だけでなく、きょうだいや親族、また本人という場合もあります。知的障害や精神障害のある方に加えて、引きこもりの方も増えてきました。多くの方にとって「親なきあと」が課題となっていること、相談機関のニーズがあることを日々痛感しています。そこで、これまでの相談内容とアドバイスを中心に、新しい書籍にまとめてみました。

 この書籍は、3つの章から成っています。第1章では、「親なきあと」についてしばしばご質問をいただくテーマについて、Q&A形式で解説します。第2章では、ご本人の年代別に取り組んでほしい対策を整理しています。第3章では、前の2章の内容を受けて、具体的な相談内容とそれについてのアドバイスをご紹介します。


 そして最後に、大分県で行われている取り組みを取り上げます。「親なきあと」相談室のニーズはとても高くても、民間で行うことには限界があるように思われます。大分県では、社会福祉事業団が始めた相談室の研修に対し、県が予算をつけて、各市町村での相談対応ができるようになることを目指しています。このように、行政が最初の窓口となり親やきょうだい、本人からの相談を受けて、必要があればその分野の専門職につないでいく…そんな体制が全国にできてくれれば、という思いから、この取り組みを詳しくご紹介します。