東京都でも新しい支援がスタート

前回ご紹介した横浜市の取り組みに続き、さらに今年度から、東京都知的障害者育成会が、権利擁護支援センターという仕組みを立ち上げました。こちらは行政として取り組んでいる横浜と違い、親の会が母体となってできた組織です。
こちらの内容は、親がいなくなったら誰がこの子の世話を? 財産をこの子に残したいけど? 地域でずっと安心して暮らすには? などの相談を親の会で受け付けて、関係機関やみまもり隊という支援者と協力しながら、本人のバックアップをしようという組織です。まずは23区の中で、会員数の多い足立区と世田谷区の2つの区をモデルに実施とのことです。
運営側が横浜市の制度を参考にしたと明言していますので、支援のベースになる考え方や、具体的な内容的も、横浜市と近いものになるのではないかと思います。ただし、まだ立ち上がったばかりで、走りながら考えていくということですので、これからの動きをみていきたいと思います。
このように、従来の法制度では拾いきれないニーズを、個々の自治体や親の会など任意団体がサービス主体を担う動きも始まっています。実施する地域の広がりとともに、サービス内容の広がりも期待したいですね。